大阪万博は2025年4月から開かれる予定ですが、最近ではアルゼンチンが撤退する意向を明らかにしました。
実は参加断念を表明している国が他にもあります。
また、日本国内でも万博開催について批判したり中止を求める意見もあります。
その理由などを調査してみましたのでよろしければ最後までご覧ください。
万博参加を断念したアルゼンチンへの声と他にもあった撤退した国
2024年6月になってアルゼンチンが万博の参加を断念しましたが、それは自国の財政悪化が理由だということです。
このニュースにはSNS上でも多数の反響がありました。
「アルゼンチン、賢明な判断ですね」
「ほかにも撤退国が相次ぎそう。 財政悪化という理由も本当だろうが、参加のメリットが全く見えないから」
「国内の財政の悪化も嘘ではないと思いますが、費用対効果があれば出展すると思います」
というように、日本人から見ても万博に参加するメリットが感じられないと考える人がかなり多いようでした。
ほかにも参加を見送る国があります。
ロシアは2023年11月に不参加を表明しています。
「ホスト国との意思疎通が不十分だ」と理由を述べています。
ロシアに関しては、ウクライナ侵攻により国際関係の点から考えても日本側も参加を認めるわけにはいかないので、想定の範囲内だと考えられます。
またエストニアも、2023年の11月に参加辞退を表明しました。
万博への参加にまわす予算がないということが理由とされていますが、前回の「ドバイ万博」には参加していました。
エストニアに対しては、ラトビアとリトアニアと共同の「バルト3国」で出展してはどうかという声もありながら、これにも応じることができずにラトビアとリトアニアが「バルト2国」で出展することが決定しています。
またメキシコも、「国内事情」や「財政の悪化」が理由で撤退を決定しています。
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万博に問題が?中止すべきの声が多いのはなぜ
大阪万博に関して、工事をはじめその他の準備も進まず、会期までに仕上がらないだろうという見方がでてきています。
海外で開かれるオリンピックなどの工事の遅れは「よくある話」でしたが、日本でそんなことがあるのでしょうか。
それに加えて「中止するべき」などというの声が出る理由は何なのでしょうか。
万博にかかる費用の値上がりで八方ふさがり
万博にかかる費用は、世界的な物価高騰の影響で当初の予定の2倍近くまで上がってしまっているのです。
コロナ禍を挟み、世界の人々の動きも大きく変わってしましました。
また予定を上回った費用をどのように負担するのかがわからないということもあります。
「どうせ大阪が負担することになるんだろう」
「災害復興を優先するべき」
という声が国民から出るのは当然かもしれません。
万博の工事に参入する業者が足りず進まない
工事に参入する業者が不足しているということもあります。
その工事業者もまた人手が足りなくて困っています。
資材の高騰はもちろんですが、資材の入手にも想定外の時間を要するようになってしまったこと、また会場へのアクセスの悪さ、外国政府との交渉の難しさというのも工事を担当する企業に大きくのしかかっているといいます。
あるジャーナリストが現場の様子を見に行ってみると、隣に建設される予定のカジノ施設の工事現場のほうが活発に動いていて、工事車両の出入りが多い印象だったということです。
ちなみにそのカジノのオープン予定は2030年頃で、万博は2025年です。
万博会場は危険?
2024年、万博会場の建設現場で爆発事故が起きています。
会場となる「夢洲」はごみを埋め立てた人工島で、地中からメタンガスが発生するのはもともとわかっていたことのようです。
そのメタンガスが溶接工事の火気に触れて引火したということです。
幸いけがなどの被害はなかったそうですが、この事故があった時にも中止するべきという声は多く出ました。
ほかにも埋め立て地であるため地盤が弱くて沈下が起こっているということもあります。
埋め立て地である土壌の性質上、一度雨が降ると水が引かず池のようになり作業が進まないということも工事を遅らせる原因になっています。
万博会場のアクセスの問題と住民生活への影響
もともと会場となる人工島「夢洲」にアクセスするルートは少なく、工事にも影響があるほどだということです。
現在は道路(橋、トンネル)の車線が少なく慢性的に渋滞が起きています。
開幕と同時に、会場となる夢洲以外の離れた島に一般の駐車場を作りピストン輸送のバスを用意しても、道路が増えなければ結局渋滞は避けられないのです。
開幕までには会場へはメトロの乗り入れができるようになる予定ですが、メトロ自体は1路線のみで、いろいろな試算においてもアクセス手段が足りないことは明白だということです。
この交通状況のなかで、会期中6か月の地元の人たちの生活はどうなるのかという問題もあります。
これまでに大阪市や大阪府などが対応策として挙げているのはテレワークや時差出勤・時差通学を呼びかけることです。
しかし4月から10月の間それを続けるとなると、市民生活は大きな犠牲を強いられることになります。
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万博ボランティアやアルバイトには応募者殺到!
ところで、会場や町などで活動するボランティアの募集には、約2万人の募集に対し55,634人から応募があったと驚きの発表がありました。
純粋に運営の役に立ちたいという市民の善意はもちろんですが、就職活動に有利になるといわれるボランティアを経験しておきたい学生の方たちの思惑も関係していると考えられますね。
また、会場で来場者の案内を担う「EXPOサービスクルー」のアルバイトの時給は1850円ということで、これは関西圏のアルバイト・パートの平均を6割近く上回る高時給になっているといいます。
他にも、大阪府と大阪市の共同のパビリオンである「大阪ヘルスケアパビリオン」や、住友グループが出展する「住友館」のスタッフは時給2000円になるのだそうです。
こちらにもまた応募が殺到することが予想されますが、地元の企業からは「万博に人材を取られる」と懸念の声も上がっているそうです。
いい点についても心配な点についてもここまで探ってきましたが、大阪万博を無事に成功させることができるのでしょうか。
これからも見守っていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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