堀井学氏は、自民党の裏金問題に絡み内閣府副大臣を辞任しています。
その後には自身の選挙区の有権者に香典を配布していた疑いで事務所などの家宅捜索を受けて自民党からも離党しました。
※追記:2024年8月27日に議員辞職の意向を固めたようです。
堀井学の辞職はいつなのか過去の事例から予測
堀井学氏の辞職はいつになるのでしょうか。
起訴されることが決まってからになるというのが有力な見方のようです。
意外にもそんなに早い時期ではないのかもしれません。
同じような事例から考えてみたいと思います。
堀井氏と同様に有権者に香典などを提供していたとして立件されたのは、2019年から2021年にかけての菅原一秀元経済産業大臣の例があります。
概要はこのようになります。
<2019年10月> 菅原一秀氏の問題が週刊誌によって報じられる
<2019年10月末> 経済産業大臣を辞任
<2020年6月> 東京地検特捜部が不起訴処分(起訴猶予)とする
<2021年2月> 検察審査会が「起訴相当」と議決
<2021年5月> 東京地検特捜部が菅原氏を公職選挙法違反の罪で略式起訴する方針を固める
<2021年6月> 自民党を離党し議員辞職
<2021年6月> 東京簡易裁判所から「罰金40万円・公民権停止3年」の略式命令を受ける
菅原氏の事務所は、堀井氏と同じように東京地検特捜部の捜査を受けましたが、一度は不起訴処分とされました。
その後に検察審査会が「起訴相当」と議決したことで起訴される可能性が高まったため、それを受けて4か月後に離党・議員辞職しています。
堀井氏はすでに自民党を離党しているという点では菅原氏と異なっていますが、菅原氏は問題が報じられてから議員辞職するまでに2年弱もの年月がありました。
意外にも不起訴処分となる場合も多く、議員を続けている過去の事例もあることから、すぐに辞職とはならないかもしれませんね。
このような件では時効が3年で実際に起訴できる案件も少ない可能性があるのです。
また下世話な話になってしまいますが、議員の給与はひと月当たり130万超え、半年に1度のボーナスは286万円にもなるそうです。
堀井氏としても、少しでも長く議員でいたほうが生活の為、今後に予想される厳しい道のりの為には得策ということになりそうで、追い込まれるまでは辞職しない可能性もあります。
参考までにいくつかの事例とともに下の表にまとめましたのでよろしければご覧ください。
衆・参 | 人物名 | 発覚した時期 | 内容 | 処分など |
---|---|---|---|---|
参 | 世耕弘成 参議院自民党幹事長 | 2023年 | 安倍派のキックバックの首謀者の一人? | 離党勧告を受けて離党・ 不起訴処分 |
衆 | 菅原一秀 経済産業大臣 | 2019年 | 選挙区の有権者にカニ・メロンなどのグルメ品や香典を配布 | 経済産業大臣を辞任・不起訴処分 ※のちに検察審査会の議決により略式起訴され離党・議員辞職 |
衆 | 松島みどり法務大臣 | 2014年 | 選挙区の有権者に自分の名前や似顔絵の入ったうちわ(本人はビラと主張)を配布 | 法務大臣を辞任・ 不起訴処分 |
衆 (比例) | 堀井学 外務政務官 | 2023年~ | キックバックで2000万円以上の受け取り 有権者へ香典を配布 (裏金でカツラなどの私物も購入?) | 内閣府副大臣辞任 党の役職停止1年 離党 (議員辞職?) |
元秘書の話では、「かつらやスーツも購入していたのではないかと特捜から問い詰められた」とのこと。
「堀井氏のかつらは完全オーダーメードで、今では2つか3つのかつらを持っているはず。
値段は50万円とか60万円、いやもっと高かったかもしれないです」と証言しています。
裏金で私物も調達しているということならこれまでの事例とは違う展開になり、近いうちに議員辞職もあるかもしれません。
その場合の後任については次の章をご覧ください。
堀井学の幼い頃や選手時代についてまとめた記事「堀井学 若い頃はスケートのメダリスト!ライバルとの感動秘話が泣ける」もぜひ合わせてお読みください。
堀井学の辞職後の後任は高橋祐介?
堀井学氏が議員辞職した場合に繰り上げ当選者となるのは高橋祐介氏とみられています。
堀井学さんは、2021年の衆議院議員選挙では実は小選挙区で落選し比例で復活当選しています。
名簿順に繰り上げ当選となるので補欠選挙などはありません。
以下が、2021年当時の名簿なのですが
当・落 | 候補者名 (当時の年齢) | 略歴 | 新・旧 | 選挙区 |
---|---|---|---|---|
当 | 鈴木貴子(35) | 外務副大臣 | 前 | 比例単独 |
当 | 渡辺孝一(63) | 岩見沢市長 | 前 | 比例単独 |
当 | 堀井学(49) | 外務政務官 | 前 | 北海道9区 |
当 | 中川郁子(62) | 農水政務官 | 元 | 北海道11区 |
落1 | 船橋利実(60) | 財務政務官 | 前 | 北海道1区 |
落2 | 前田一男(55) | 松前町長 | 元 | 北海道8区 |
落3 | 高橋祐介(41) | 衆議院議員秘書 | 新 | 北海道2区 |
次点の船橋利実さんは2022年に参議院議員になっていて堀井氏が辞職しても繰り上げ当選を辞退する意向のようです。
その次に繰り上げ当選となる前田一男さんは2023年に北海道議会議員となり、こちらも繰り上げ当選を辞退する意向だということです。
考えてみると当然かもしれませんが、衆議院議員や参議院議員、地方議会議員などは兼務ができない決まりがあります。
なので、高橋祐介さんが繰り上がって後任となる可能性が高いです(高橋さんより下には落選者はいません)。
※現在の衆議院議員の任期は、解散がなければ2025年10月までです。
高橋祐介さんは現在40代で、妻と一男一女の4人家族です。
日本大学を卒業してリクルートの関連会社などに勤め、衆議院議員の長尾たかしさんの秘書をしていた人物です。
母方の祖父は、札幌市長(昭和34年から3期12年)で札幌冬季オリンピック開催を実現した原田与作さんだということで、祖父の姿を心に刻んで政治の道に進んだそうです。
現在は落選中ですが、積極的に政治活動に取り組んでいます。
今後の動向が注目されますね。
北海道選出の参議院議員でパワハラ・カスハラ疑惑のある長谷川岳氏についての記事「長谷川岳の辞職はあるのか?それとも自虐で乗り切ったのか」もぜひ合わせてお読みください。
堀井学は香典配布 意外な禁止行為もあった!サインもダメ?
堀井学氏は選挙区の有権者に秘書などを通じて香典を出していたことがわかっています。
公職選挙法では選挙区内での政治家の寄附行為を禁じています。
香典も、また結婚式の祝儀なども議員(堀井氏)自身が参列して持参するなら禁止行為ではないとのこと。
寄付には金銭だけではなく品物も含まれています。
どんなものが寄付に当たるのでしょうか。
サインもダメなの?
サインを渡すことも違反行為だという指摘もあります。
相手が差し出した紙にサインをするのは寄付には当たらないが、政治家が自ら用意した色紙にサインをして配布した場合は寄附にあたると言われています。
難しいところもありますが「解釈」の問題なのでしょうか…
このことから、下記のような自らの名前を明記したうちわを配布することは、寄附にあたると解釈するのが妥当なんだそうです。
難しいですね。
うちわなのかビラなのか問題
2014年松島みどり法務大臣の「うちわ」問題が記憶にある方はいらっしゃるでしょうか。
松島法相が地元の盆踊りなどで自身のイラストと氏名、政策などを記載した「うちわ」を配布した行為が、公職選挙法で禁じられている「寄附」にあたるとして野党から追及されたことがありました。
衆院選で配布できる「ビラ」は29.7cm×21cm以内と決められていて、厚さの制限はありません。
このことをもとに、うちわとしても使える「ビラ」を選挙期間中に配布することを選挙管理委員会が認めているということです。
松島みどりさんが配布したものは棒状の「持ち手」がついていて、普通に見ればうちわ。
ビラと呼ぶには苦しいものだったようです。
このあと松島さんは法務大臣を辞任することになってしまいました。
この件はのちに、配布した時期は選挙に関係はなかったため刑事責任を問えないとされ不起訴処分(嫌疑不十分)となりました。
実際のところ解釈の問題でもあり、あげ足取りのような追及も多いのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
後任の高橋祐介さんに関する記事「高橋祐介(自民党)の学歴経歴wikiプロフィール!祖父は元札幌市長」こちらも合わせてお読みください。
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