長谷川岳氏は自民党に所属している参議院議員です。
2024年に入ってからYouTubeでの訴えを発端に客室乗務員への威圧的な言動が話題となりました。
そのことをきっかけとして、地元の自治体である北海道や札幌市の職員に対する言動の数々が取り上げられています。
地元の自治体職員が長谷川氏に気を使い続けていた背景には、長谷川氏の人脈に頼るしかなかった地元の事情などもあるようです。一体どういうことなのでしょうか。
長谷川岳氏のプロフィール
長谷川岳氏のプロフィールを見ていきましょう。
- 生年月日 1971年2月16日
- 出身地 愛知県春日井市
- 学歴 1989年(平成元年)愛知県立千種高等学校を卒業
- 最終学歴 1994年(平成6年)北海道大学経済学部経営学科を卒業
- 所属 自由民主党
- 役職 総務副大臣、総務大臣政務官、参議院農林水産委員長などを歴任
- 現在 参議院 地方創生・デジタル特別委員会委員長など
- その他 YOSAKOIソーラン祭り創設者
数回の衆議院議員への立候補を経て2010年に参議院議員に初当選しています。
2024年現在は3期目となっています。
長谷川岳の地元から見た人脈とは
長谷川岳の人脈形成の経緯
長谷川岳氏は現在参議院議員3期目で、これまでには総務副大臣などを歴任しています。
2016年には自由民主党北海道支部連合会(自民党道連)会長代行に就任しました。
国とのパイプ役を担っていた当時の自民党道連会長だった吉川貴盛元農林水産大臣と近い関係になったことで存在感を強めました。
その後の2020年に吉川氏の贈収賄事件が発覚して吉川氏が失脚したことにより、相対的に影響力が増したと言われています。
地元である札幌市や北海道は、さまざまな案件において長谷川氏の中央省庁への豊富な人脈に頼らざるを得なかったということです。
長谷川岳氏と札幌市の関係は
長谷川岳氏と札幌市との距離が急接近したのは2018年ごろだといいます。
次世代型路面電車(LRT)の整備などの市政課題を巡り、積極的に国に働きかけていく長谷川氏に対し、市議会議員の重鎮が信頼を置くようになりました。
長谷川氏は、この市議会議員や北海道大学の同窓生らを通じて市の幹部との関係を深めていったといいます。
また長谷川氏は、新型コロナウイルス禍では飲食店などへの給付金や医療体制の強化についても大きな力を発揮していたといいいます。
最近では、脱炭素社会の実現に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)投資に大きく関わっているということです。
札幌市の幹部は「他に頼れる国会議員がいない」と打ち明けています。
長谷川岳と北海道の関係は
長谷川岳氏が北海道政への関与を強めたのは、2022年の参院選で3選して以降だということです。
2023年4月に開かれた先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合の札幌誘致に関して主導的な役割を果たしたとされ、GX投資や北海道の観光施策でも影響力を発揮しています。
北海道の幹部職員は「この2年ほどで、幹部の(長谷川氏のもとを訪れて説明する)東京への出張が急増した」と語ります。
このようにして、長谷川氏に会うための出張や、長谷川氏が役職に就いた時の祝電の手配などの気遣いがエスカレートしてしまったのでしょうか。
長谷川岳は人脈と行動力を生かしてほしい
長谷川岳氏のプロフィールでも触れたとおり、彼は北海道の初夏の風物詩となっている
「YOSAKOIソーラン祭り」を創設した人物でもあります。
きっかけとなったのは、大学2年の時に母親ががんを患い、兄が医師として勤める高知県の病院へ入院、その看病のために高知県を訪れ本場の「よさこい祭り」を見物して感動したことだったということです。
「このような光景を北海道でも見られたら…」と思い立ち、1991年(平成3年)12月、仲間を募って5名で「YOSAKOIソーラン祭り実行委員会」を設立、高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させた「YOSAKOIソーラン祭り」として企画しました。
そして、わずか半年後の1992年(平成4年)の6月に道内16の大学・短大の学生実行委員150名の集結のもとで、第1回のYOSAKOIソーラン祭りを開催したのです。
とても短い期間で祭りを企画して実行する力があったのですね。学生時代から行動力には素晴らしいものがあったのでしょう。
祭りが停滞気味に思えた第3回以降には、企業や自治体に働きかけて巻き込みながら祭りを大きく育てました。
長谷川岳氏。若いころからの実行力と行動力を生かして、今後は国と地元のために力を尽くしてほしいですね。
2024年5月24日に長谷川岳氏が自虐ネタで河野太郎デジタル大臣をなだめた話題についてはこちらにあります。よろしければお読みください。
参議院議員の世耕弘成氏は山中伸弥氏と幼馴染だった!という記事はこちらです。よろしければお読みください